年配の方から

ふいに福田恆存について、どう思うか(!)訊かれ、
テケトーに流したかったのに、
マジレスを求められ、
ウンザリ気分に加えふいに凶暴な気分になり

1.ロレンス『黙示録論』に目をつける点は鋭いし、
2.チェスタトン『詩人と狂人たち』にはお世話になったが、
御大は肝心要な所で
日本風に勝手にでっちあげた「えげれす風良識」とやらに自足して
これでは世界選手権になんて出れるわけも無く
ましてや21世紀に生き残るのも無理。
「明治」とも「昭和」とも「日本」やらの幻想とは全く無縁の
凶暴で自然でそれそのままの、
自然&テクノロジーと折り合っていけるヒトだけが生き残れますね。
早い話、御大をノスタルジーの内に回収してくれて、
標本箱の中に一典型として記録してくれる小数がおれば充分云々と
一気に喋って、極めてアレな雰囲気に。
もう、多分お会いすることもないし、丁度よい機会でした、というオハナシ。
 
ああ、でも、もうエエワ。
こんなローカルで辛気臭い話題。
 
もう、私は種は撒いたし(散種とは言わないヨ)、
残りの時間がどれくらいかしらんが、
初心に戻って、霊性・電子音・人&技術の摩擦だけ考えるザンス。
後は知らんがな。
大事な事って二つ三つダネ、というありふれたオハナシ。