昨日は

芦屋で大井浩明の演奏を聴いた。

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音の立ちあがりの鋭さは問答無用。
CV/GATE仕様のEnvelope Generatorで制御されるVCA,VCFの如し。
人間の手の素晴らしさに改めて溜息。
途中、何故だかクラビネットの溜めの効いた音を想起した。
 
ケージの間に曲が挟みこまれる構成は
かなり練り込まれて面白いのなんの。
でも、これ演奏する方は...と心配になった。
 
譚盾はケレン味が実は余り好きではなかったけれど、
昨日の演奏を聴いて、あっさり宗旨替えしそうに。
しかし、あの内部奏法で爪大丈夫やったんやろか。
ギター奏者みたいにアロンアルファで武装してはったとか...?
 
カウエルはFolkwaysのしか知らなかったけれど、
これまたオモロカッタ(確かにサロン向きの音楽だと思う)。
ケージ曲のざっくばらん(でも多分、凄く厳密)な進め方もイイ感じ。
サティ曲には魔が潜んでいる事よ、とも思った。
 
もう随分前にフェヴリエのレコード(ドビュッシー)を聴いて
モノクロームで時間が捻じれたような進行にギョッとした事があったけれど、
今回はその衝撃がもっとリアルに目の前でまさに進行しており
ああ、これこれ、コノ瞬間がええんよ...とオッサンらしく感動。
(フェヴリエを引き合いに出したら失礼か...)
 
時間の進み方を自由自在に操っているかのような演奏で
ただただ呆然と聴き惚れていた。