夕方、

黒い本が届いているのに気付く。
 
夏、マンションの一室は夕方も近かったのに
大層に暑く(確かバンマスが扇風機を運んだのではなかったか?)、
熱気と音の息苦しさが煩わしくも痺れるようで、
ふと目をやった本棚に「めばえ」と「地球ロマン」があった。
 
石原吉郎の「はじまり」を思い出す。
 
Faust 4