2016-11-01 一人で電車に乗れるようになった頃から 大学生になる頃まで 何度と無く歩いた病院への道を 再び歩くようになった。 最寄り駅から病院までの風景は 微妙に変わったけれど、 幼い頃、本当に食べたかった洋食屋は今でもあり、 歩くたびに折りたたまれた時間の襞をめくる感じも。 病室からは実家のある方向までほぼ一直線に見渡せ、 改めて上町台地以東、河内平野の変貌に驚く。 夕暮れの上町台地を歩くと、 1980年の頃の自分の分身が潜んでいる気がして、 ゾッとする反面、何処か安堵の念も。 もう、誰も居ないし、何も残っていないのに。