2016-01-28 気分が今一つスッキリしない時は アレクサンドル・ジャコブの評伝を読む。 『アナーキストの大泥棒』水声社 ISBN:9784801000452 アルセーヌ・ルパンの誕生に一役買ったと目されるだけあって 確かに前半の泥棒稼業は嘘のようなホントの話。 後半の流刑地での奮闘もいやはや、あっぱれというべきか。 筋金入りのアナーキストという辺りが 更なる彩を添えていて 少なくとも読んでる間は鬱々した気分から開放される。 著者セルジャンも振幅の多い人物で ヴィシー〜ドゴール期「おフランス」のいかがわしさを 一身に体現したような興味深さ。 あんまし、周囲には居て欲しくないタイプではあるが。