ロシアの大学の小さな映画博物館

を見学。そこの責任者のおじいさん(92歳)の案内を聴く。顔に無数のこぶ(?)があってなかなかの風貌。「次の『Twin Peaks』のオーディション、即合格」みたいな。説明を聴く中、突然「この学校で一番栄誉があるものは、レーニンがこの学校に寄贈した旗だ」と言い、急遽、その旗を広げることに。「端を持て」(というような事。ロシア語さっぱりなんで)を言われ、なぜか私が旗を広げた形で記念撮影。レーニンと鍬とハンマーと地球とカメラが刺繍された深紅の旗が小さな映画博物館に翻る。なんか良かった。
最終日(昨日)、2時間ほど赤の広場周辺をものすごくスマートな若者(21歳)に案内してもらう。KGBのビル。「中に巨大な迷路があって、一杯ソコで人が死んだんですよ」と。イロイロ有ります、写真撮影は不可。建物が全て「とりあえず大きい」のに閉口するが(視覚のパースの感覚が追いつかない)、政治(クレムリン)、商業(デパート。昔、赤の広場はマーケットであり、公開処刑場でもあったとのこと)、芸術(劇場。あと、マヤコフスキーの自殺した部屋がそのまま保存されて、それが地下にあって、その周りを螺旋状に記録資料室が形成されているという博物館がクローズだったのはあまりに残念。ロシア・アバンギャルド博物館もクローズ。これも残念)戦争(5月9日((ドイツに勝った日))には戦車が通るし、出兵する兵士はここを行進して戦場に向かうという話)、平たく言うと「この世の生と死」が限られた一角(とは言え日本的な感覚で言うと「広〜い」んだけども)に存在しているのは「嗚呼、ヨーロッパ(「端」だけども。言うと撲られそうだけけど、日本は「世界の端」なんでまあ、良しとしてもらいましょうや)」と思うし、今もその自負が感じられた。しかし、件の「すごくスマートな若者」、非常に良い。いつの世もあんな感じの若者が「世界」を動かしていくのだと思うし(すごくリアルな意味で)、それはそれでいいよねと思った。結果、ウットコ(クニじゃなく、ワテラ)がヒドいめにあうのかもしんないけど。それはまあ、「歴史の王道」ってコトで。

https://www.youtube.com/watch?v=aEDBkK_BthA