久々に

ブランキの事を考えさせられる出来事あり。
 
クリスティン・ロス『68年5月とその後』
航思社 ISBN:9784906738090
を、読んでいて
少し前に見たリュック・フェラーリの映画
『ほとんど何もない、あるいは生きる欲望 第二部 ラルザック高原』の事を思い出した。

http://www.d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1410497286

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ジョゼ・ボヴェマクドナルドを打ち壊しピザハットに攻め込む時、アメリカのせいで世界が貧しくなっているかのように語るのは、古風な左翼的デマゴギーであり、中国人と同じ賃金で働きたくない、という要求を隠蔽する。しかし、すじ肉だらけのゴミ屑のようなハンバーガーや、機械油に雑巾を浸したごときピザなどの、犬の餌を世界中に食べさせ、時給五ドルで働くことを分相応だと信じさせ、それら全てを人生には成功すべきだという布教と共に世界中で遂行する者たちを、彼らの領分に留めおき、耐え難いことを耐え難いものとして記述し続ける営為は必要である。彼らの神と彼らの人間性は彼らだけで食べるがよい。
 
ストア派アリストテレス・連続性の時代/樫村晴香