JNOじゃなくて、NO!

──ハイ・テクノロジーに支えられ、都市は繁栄を誇っています。一方で影の世界といいますか、シャドー・ワールドとでもいうべきシーンが展開されているという話を聞きます。そこでポップ・オカルトや秘教的地下運動に詳しい武田さんに情況論的な話をお伺いしたいと思います。
武田 情況論を語るような没主体性をわたしは持ち合わせていない。あえていうならば、わたしが情況であり、情況がわたしだ。いま、あなたは「詳しい」、といわれたが、わたしは、秘教的地下運動の深層部とかかわってきたし、いまもそうだし、将来もそうだろう。別に評論家をしているわけではない。
──では、武田さんが現在、かかわっておられる運動について述べていただけますか。それは、最近話題になっている武田さんの著書『出口王仁三郎の霊界からの警告』と関係があるのでしょうか。
武田 シャドー・ワールドのすべてを語ることなどできはしない。ただ、わたしが、昨年、日本民族主義運動の最良の部分とともに、出口王仁三郎の未完の世界革命を継承するものとして日本新秩序運動(JAPAN NEW ORDER=NO!)を組織したことは事実だ。
──封印された神々のドラスティックな登場、神々の歴史的闘争の世界観がその前提にあるわけですか。
武田 そう、われわれの終局目的は、幽閉された神々のラスト・バタリオンであり、肉体死滅にいたるオカルティスト独裁の樹立である。汎アジア根源人種共同体にいたる永続革命への道だ。

『MUSIQUE EPAVE』武田崇元インタビュー「エソテリック・シティ東京」