いまあるもの、

現実を、すでにあったもの−過去−から、その延長として理解するのではなく、いまだないもの、可能的なものから理解すること、目の前の、いま、ここにあるものから身を解き放して、しかも、その「いまだないもの」をこちらにもちきたらすこと。賭けられているのは、この能力である。
 
夢の労働 労働の夢/田崎英明