ブランキ、であれこれ...

若い方と話していて
ブランキ『天体による永遠』
岩波文庫ISBN:9784003422519
の事を教えていただいた。
 
書店で立ち読みした感じでは入門版として最適な感じ。
ただ雁思社版にあった
河野健二(そういえば、アルチュセール...)の序文『天文学と革命』や
アバンスールによる引用の織物とでもいうべき『幽閉者の解放』はカット。
訳者・浜本正文の解説も刈り込まれている...
あと、文庫の性格上、
黒服・黒手袋を愛用した革命家の肖像が使用されているとはいうものの、
全体に白を基調にした装丁はちょっと残念な気も。
とはいえ、求めやすい価格での販売はアリかと。
 
因みに雁思社には在庫があるので
普通に注文すれば入手は容易(税込2..415円)。
直扱いに慣れた本屋(ってもう死語かな...)なら
取り寄せも可能(でも自分で出版社に注文した方が早いとは思いますが)。
連絡先は以下の通り(出版社の了解は得ています)。

    1. +

〒453-0806
名古屋市中村区大正町2-13
雁思社
Tel/Fax 052-452-4434
gansisya@nn.iij4u.or.jp

    1. +

黒を基調にした造本は
革命家に相応しい仕上がりだと思います。
ベンヤミン経由で興味を持った人(おらんか...)には
雁思社の方がコスパ高いかも。
 
因みに解説にも出てくる
アバンスールの論考『ベンヤミンにおける<ブランキ通路(パサージュ)>』
は、雑誌・現代思想1992年12月 臨時増刊ベンヤミンに邦訳あり。
 
あ、そういえば、ふいにDecode準備号に載った
戸田徹の論考の事を思い出したけれど、
眠くなって来たので今回はチョン。
 
以上、蛇足全開ながら、お知らせまで。

寺井