今日は予定通りの時間に

すっきりと目覚める。
寒いので一口ワインを飲んで
パンとエキナセアで朝食。
 
掃除・洗濯・乾燥・水汲み。
 
昨日のシチューを温めてパンと一緒に食べる。
昼から昨日同様、立命館に行き
「科学映像のまなざしと人類」二日目を見る。
仕事が休みのMaもやってくるが、少し体調が悪いとの事。
 
有名なイームズ『Powers of Ten』から始まり、
本日のキュレーターHanna Rose Shell(ある意味凄い名前な...)嬢の
『Locomotion in Water』や
仏のJean Painleve他『Diatpoms』『Liquid Crystals』などを見る。
昨日の作品は良い意味でガチな趣きがあったが、
今日の作品はポップな趣きで単純に楽しめる。
(まあ、題材と仏/英語の差もあるのだろうが。)
次いでBarbara Hammar『Sanctus』『Vital Signs』
随分と久しぶりに見たB.Hammar作品で色々な事を思い出し、
個人的に少し感傷的に。
 
次は『Koyaanisqatsi』だがMaが少し具合悪そうなのと、
私も少し疲れており、この状態でPhilippe Glass聴いたら、
まず眠るよね...と言うことでいったん休憩に外出。
 
1時間ほど休み、戻って最終の
Werner Herzog『Encounters at the End of the World』。
御大の独なまりバリバリ英語と相変わらずの画面に
否がおうにも引き込まれてゆく。
しかし御大に依頼とは National Science Foundation...も太っ腹、
と思ったら、クレジットでHenry Kaiser。
「エエトコの坊ちゃんで才能&頭のイイ人には頭上がらんで」と納得。
 
(『ビーフハートのギターのパートを譜面にしてくれというリクエストが結構よくあるんだ−まるで俺が覚えていて当たり前みたいに!俺はたいていこう答える「ヘンリー・カイザーに聞いてくれ、今の俺より彼の方が、あのスコアに関してはよく知っているから」ってな。彼はテープを全部持って行って、それを全部パートごとに分けて、しかもそれを全部研究して解読したらいい。信じられない芸当だ!ジーザス!』とは『キャプテン・ビーフハート/ルナー・ノーツ』水声社でのズート・ホーン・ロロのお言葉。)
 
見終わった後の軽い興奮状態の中、バスで帰る。
Maと途中で別れ、帰宅。
シチューの残りにマカロニを加えたもので夕食。
食後にワイン。
 
そういえば、来週(1/29.30)も立命館で戦後日本の科学映画特集。
『霜の花』は中谷宇吉郎指導、伊福部昭音楽、
その他、木村伊兵衛参加作品や
岡田桑三制作の映画、
一柳彗、松平頼則、間宮芳夫、小杉武久等々が音楽で参加した作品など、
いろんな意味で濃い映画が多く、見に行きたいが(ちょっと無理なのが残念)...

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 あこがれの星影と見たのは、遠くから自分の家へ風呂を貰ひに来る提灯の灯だった。これだけでも句になると私は思つたが、更に提灯の主が炭焼きの親子連れなのは、いかにも信濃の山村の寒夜情景らしくて、しばらくは私を陶然とさせてくれた。
 そのほか、天草で「星むすめ」と言はれてゐる少女は、屋根に登つてこの星を見た喜びを報せて来たし、岳人の某君は東京近在の秋山で夜明けにこの星を見た度々の思ひ出を詳しく書いて来た。それにも喜びは溢れてゐた。
 理屈をいへば、これは単に緯度の相違から来るロマンティシズムに過ぎない。しかし、私はこの星を恋ふる心を、次ぎの世代にも伝へて行きたいと思つてゐる。
 
星戀/野尻抱影

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