打ち合わせその他諸々で

渋谷へ。
外出が草臥れる体質になっている事を再認識。
ユーロスペースからホテル街にかけての「雰囲気」が
「ザワザワしてる」印象。
しかし、「エロスの方向」ではなく「タナトスの方向」に針が振れている
気がしたのは錯覚か。


乱歩の『黄金仮面』。
あまりに「総天然色」な内容。
しかし、相変わらず「夢っぽい感じ」で読んでしまう。
で、小発見。
『黄金仮面』の正体であるアルセーヌ・ルパン
(これはネタバレだが、もはや怒る人はいないだろう)
に恋する女性が「不二子」という名前なのだ。


なおかつ、少々引用すると
「怖い顔をした刑事たちに、柱にしばりつけられ、コチョコチョ、
コチョコチョと執拗にわきの下をくすぐられているあさましいわが身の
姿が、幻のように浮かんでくる」
という『黄金仮面』での不二子の台詞。


『ルパン3世』のアニメ(第1シリーズ)第一話そのままの光景でないか。
(アレにはたくさん「コチョコチョの手」が出てきましたが・・・)
アニメ第一話の脚本家、山崎忠昭
鈴木清順の『野獣の青春』、岡本喜八の『殺人狂時代』のシナリオも。天才!)
が書いた「コチョコチョのネタ」は『黄金仮面』からなのでは?
(原作者のモンキー・パンチは『黄金仮面』説を否定しているようだが)


しかし、アニメ版の峰不二子
乱歩とマンディアルグ(「オートバイ」)からの引用
と 妄想すると非常に感慨深い。


で、乱歩。「くすぐり」とは・・・「変態」の守備範囲広すぎ。
やはり「大乱歩」。